升田将棋選集(全５巻/升田幸三/朝日新聞社)（将棋本）

升田将棋選集 は、1985年に全５巻にて朝日新聞社より刊行されております。実力制第4代将棋名人 升田幸三氏の棋譜を選び抜いてまとめた書籍となります。

将棋界に数多の棋士あれど、升田幸三さんほどのそのキャラクターが際立つ方はいらっしゃらないでしょう。なんと、家出の際に「名人に香車を引いて」と宣言し、それをついに実現。また、いまだに語り草となる数々のエピソードを持ち、「新生一手」と称して独特な指し手を編み出しつづけ、様々な名言を残して、まさに記憶に残る棋士でありました。

惜しむらくは、ヘビースモーカー・酒豪であり、そのためか健康・体調面に不安をかかえており、現役時代の終盤には、対局を休む時期がたびたびありました。1979年に引退して、1991年にお亡くなりになりましたが、その人気はアマ・プロを問わず、現在も非常に高いものがあり、「指してみたい棋士」という全棋士アンケートが実施された際にも羽生善治さん等の棋士たちから、升田幸三さん名前が挙がっておりました。

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